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Kazuo Ishiguro氏 著
”NEVER LET ME GO"
買ったのは 1年半以上前?
いつも就寝前に読んでいるから
1行も進まず すぐ瞼が重くなり
良く眠れるのであります。


しかし今年の秋に
Ishiguro様がノーベル文学賞を取り
部屋の隅で埃をかぶった本を見つめ
今年こそ! 読み終えるぞ~と
再度 手に取ったのであります。
しかし やっぱり遅々として進まず。
2010年の映画は見たので
内容は分かっていたけど
文章は平易だけど 
読みたい気持ちはあるけど 
退屈・・・・
言っちゃった! 
教養の無さを棚にあげて
言い訳大魔王が!
ストーリーの展開も緩慢だしねえ

今年も2週間を切り
小さな目標すら達成できなかった自分を恥じ
毎日こつこつと読み進めました。
終盤になり 突如
文章の勢いが変わったと思った瞬間
大きな波に飲まれたように
寂寥感が漂う世界に連れていかれました。
それから一気に読み進め
駄目な保有株の事も忘れ
本日 読破!!! 

主人公のキャシーは
ヘイルシャムという施設で
同じ境遇で育った親友ルースとトミーとの交流から
多感な時期を共にする。
授業の中で生徒が制作したアートのうち
特に優れた作品は 創立者自ら選別し
外部に持ち出した為
生徒の間で様々な憶測を呼んでいた。
静穏な生活から一転
ある教師からヘイルシャムの生徒は
将来は臓器提供者(ドナー)となるべく
クローン人間の生を受けたのだと告白され
生徒たちの間に 動揺が走る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
施設を卒業した後
キャシーはケアラー(ドナーの世話係)として
キャリアを積んでいく。
やがて 何度も臓器提供を続けたルースを看取り
トミーと愛情を深めていく。

月日の経過とともに
クローン養成プロジェクト自体が頓挫
ヘイルシャムも跡形もなくなってしまった。
二人は偶然探し出した施設関係者を訪問し
”アート作品の選別はクローンでありながら
人間らしい魂が籠っている事”を証明する
研究結果だったと知らされる。
意思を持ちながら 人間として認めてもらえず
さらに クローン計画の実態すら隠滅され
自分達の存在の寄る辺なさに
呆然と立ちずさむのであった。

さらに同じクローンという境遇でありながら
所詮ケアラーはドナーの心痛に
寄り添えないとトミーから別れを
切り出される。
超えられない心の溝を埋めることなく
たった一人ぼっちになったキャシー。
悲しみを忘れるため
淡々と日常を過ごしている時に
やがて風の便りにトミーが生を全うしたと知る。
キャシーは友人二人とヘイルシャムを
記憶に刻み付け 心に蘇らせることで
いつまでも心から離さないでいようと
決意するのであった。


余りに切なすぎるよ・・世界は。
毎日 大切に生きていこうと
夕焼けを見上げたら
綺麗だった いつもよりも。








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by akawak | 2017-12-20 19:45 | Book

予習

鬼の観光大使から渡された課題図書。
今日は一日オフだったので
ソファーで読んでいると
本が空から降ってくるzzzzz
困った!
内容が全く頭に入りません。
私、日本史選択だったしな~

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by akawak | 2017-09-10 18:25 | Book

眠れぬ夜は

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寝床に入って しばし本をめくり
本の世界に浸ったまま 眠りに入るのが
至福の時。
そのまま 電気をが煌々とついたまま
寝てしまうのも度々です。
最近の寝苦しい夜のお供は
加茂水族館 館長編の
”クラゲ館長が選んだ美人のクラゲ60種”
水の中を漂うクラゲになったつもりで
うっとりして いつの間にか寝てしまいます。

そんなにクラゲ好きならペットとして飼育すれば?と
言われますが 
小さな水槽に入れられたクラゲって可哀想。


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 いつも何冊か並走して
読むことが多いのですが
今は マイブームのブラジル日本人作家 
松井太朗氏の”うつろ舟”も読んでます。
以前読んだ”遠い声”より長編として練れていて
すっと胸に沁みてくる。
あくまでも好みの問題ですが
技巧を凝らし過ぎた表現や冗長な文章は
余り好きでありません。
簡潔な中にある真理により心が惹かれます。


今日は16時くらいから みるみる空が
暗くなりはじめ 慌てて
用事を済ませるために 出かけました。
サクッと終わらせ 家にたどり着く直前に
ぽつぽつ降り始め
部屋に入った途端 豪雨。
久しぶりにまとまった雨で
少し涼しくなるかな?
今夜は寝苦しさから解放されると良いのですが・・
 





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by akawak | 2017-07-29 18:30 | Book

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松井 太郎氏
1917年神戸に生まれ 
19歳で一家ブラジルに移民
ブラジル サンパウロで農業に従事。
還暦をに機に小説の執筆を始める。

土色と赤の素朴な装丁の”遠い声”
左半分の土色は農作業袋の荒い生地、
右半分の赤はブラジルの赤土を表しているよう。
味のあるペン画は作者の物。
お世辞にも洒落た装丁といえませんが
気になる表紙。
さらに読者に挑むように
ブラジル日本人作家 松井太郎と
印刷されている。
それだけで 
泥沼のような異国移民の人生を
紐解く引導を渡された気がする。

誤解を招くのを承知で敢えて
表現するならば
本から発する並々ならぬ引力に
惹かれてしまった。
こういう体験は久しぶりだ。
手に取って最初の行を目で追ってみる。
抑制された文体そのものは乾いていながら
文面から伝わる熱量で
一気にブラジルの熱帯気候の湿った空気に
取り囲まれたような錯覚を覚える。

14編の短編と1篇のブラジル風俗詩の訳編には
土俗的な市井の日常が描かれている。
登場する人物たちは
ブラジルに入植した日本人コミュニティーで
生きている人々。
狭くて 他者との垣根の低い
濃い人間関係が緊張感を孕みながら
淡々と生活を営んでいる。
家族も他者も自分も
濃く深く絡み合いながら
どこか 心を置いてきたような
諦念を感じさせる日常。
そして 知らないうちに遠い海の沖に
連れてこられたように
不幸で身動きとれないままに 
唐突に終末を迎えるという展開。
不条理すぎるやろ~と
突っ込みを入れたくなりますわ。




Inter netに比べ
本媒体が情報として鮮度を失った現代
読みたいと手に取る本が少なくなり
自然と本を読まなくなっている。
駄目だよね・・・
だから
ますます 脳みそがスカスカになってまうわ。
これから 積極的に本探しの旅に
書店に行きます。

いつもご訪問ありがとうございます
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by akawak | 2017-07-03 17:30 | Book