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大阪 冬の旅 Part2

前回の記事から間が開いてしまいました
大阪 冬の旅 第二弾。
幼い頃に住んでいた大阪
今でも時々訪れますが
じっくりと街歩きの機会が有りませんでした。
今回は 時間が空いたので
以前から気になる地を巡ってみました。

戦火の被害に遭わず残っている古い町並みが
街の中心に残っています。



まず最初に
緒方洪庵が天保9年に開いた適塾。
福沢 諭吉、大村 益次郎、大鳥圭介などが
蘭学を学んだ私塾です。
自身や門下生の住まいでありながら教場。
上級生が下級生に分からないところを教え
門外不出の蘭訳辞書を 
奪い合うようにして 学んでいたそうです。


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すぐ裏手には
大阪市立 愛珠幼稚園は
重要文化財の建物が今も使われている。
ここだけ江戸時代の趣が残っていて
タイムスリップしたよう。
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さらに土佐堀川を渡り 大阪市中央公会堂へ
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赤いレンガに白い縁取りがモダンの美しい建物。
大正7年 株の仲買で財を成した
岩本 栄之助の寄付により建てられた
重要文化財建築。
栄之助は投資に失敗し
この建物の完成を待たず 自死。






向かいの大阪市立東洋陶磁美術館
住友グループから”安宅コレクション”を寄贈され 
大阪市が会館。
現在は特別展示”胡人俑”を開催中。
甘粛省の穆泰(ぼくたい)の墳墓から出土された
副葬品。
中央アジアの異民族(胡人)をかたどった人形の数々。
シルクロードの旅人や駱駝の
生き生きとした表現に
国際都市 長安の賑わいが
伝わってきます。
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明治37年に開館した
大阪府立 中之島図書館。
住友家が大阪府に寄贈した
ギリシャ神殿風の建物。
知の殿堂という名にふさわしい
素晴らしい外観。
こちらは今でも使用されています。

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ドーム状の内部。
シンメトリーな階段がとても美しい。
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天井を見上げると まるで巨大な瞳に
覗かれているような錯覚を覚えます。

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さらに川沿いをそぞろ歩いて淀屋橋へ。
大正13年設立で重要文化財。
パリのセーヌ川を参考にしているそう。
なかなか洒落ていますね~

この辺りはまさに大阪の金融の中心。
しめくくりは
日本銀行 大阪支店に到着。
明治36年 ベルギー国立銀行の
建物がモデルだそう。
設計は辰野金吾で 東京日本橋の日銀旧舘も
同じく辰野の作品です。
青銅のドーム状の中央玄関に
バランスよく両翼が広がります。
風格があり堂々としてる。
日本の経済大丈夫ですよね 今年も!
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あいにくの雨で
時間が限られていたのですが
まだまだこの辺りには 古き良き時代の
レトロモダンなビル群が残っています。
次回はさらに足を伸ばして
是非 訪れてみたいと思いつつ
大阪を後にしたのでした。



by akawak | 2018-01-11 18:23 | Travel