大阪 冬の旅 Part2
2018年 01月 11日前回の記事から間が開いてしまいました
大阪 冬の旅 第二弾。
幼い頃に住んでいた大阪
今でも時々訪れますが
じっくりと街歩きの機会が有りませんでした。
今回は 時間が空いたので
以前から気になる地を巡ってみました。
戦火の被害に遭わず残っている古い町並みが
街の中心に残っています。
まず最初に
緒方洪庵が天保9年に開いた適塾。
福沢 諭吉、大村 益次郎、大鳥圭介などが
蘭学を学んだ私塾です。
自身や門下生の住まいでありながら教場。
上級生が下級生に分からないところを教え
門外不出の蘭訳辞書を
奪い合うようにして 学んでいたそうです。
すぐ裏手には
大阪市立 愛珠幼稚園は
重要文化財の建物が今も使われている。
ここだけ江戸時代の趣が残っていて
タイムスリップしたよう。
さらに土佐堀川を渡り 大阪市中央公会堂へ
赤いレンガに白い縁取りがモダンの美しい建物。
大正7年 株の仲買で財を成した
岩本 栄之助の寄付により建てられた
重要文化財建築。
栄之助は投資に失敗し
この建物の完成を待たず 自死。
向かいの大阪市立東洋陶磁美術館
住友グループから”安宅コレクション”を寄贈され
大阪市が会館。
現在は特別展示”胡人俑”を開催中。
甘粛省の穆泰(ぼくたい)の墳墓から出土された
副葬品。
中央アジアの異民族(胡人)をかたどった人形の数々。
シルクロードの旅人や駱駝の
生き生きとした表現に
国際都市 長安の賑わいが
伝わってきます。
明治37年に開館した
大阪府立 中之島図書館。
住友家が大阪府に寄贈した
ギリシャ神殿風の建物。
知の殿堂という名にふさわしい
素晴らしい外観。
こちらは今でも使用されています。
ドーム状の内部。
シンメトリーな階段がとても美しい。
天井を見上げると まるで巨大な瞳に
覗かれているような錯覚を覚えます。
さらに川沿いをそぞろ歩いて淀屋橋へ。
大正13年設立で重要文化財。
パリのセーヌ川を参考にしているそう。
なかなか洒落ていますね~
この辺りはまさに大阪の金融の中心。
しめくくりは
日本銀行 大阪支店に到着。
明治36年 ベルギー国立銀行の
建物がモデルだそう。
設計は辰野金吾で 東京日本橋の日銀旧舘も
同じく辰野の作品です。
青銅のドーム状の中央玄関に
バランスよく両翼が広がります。
風格があり堂々としてる。
日本の経済大丈夫ですよね 今年も!
あいにくの雨で
時間が限られていたのですが
まだまだこの辺りには 古き良き時代の
レトロモダンなビル群が残っています。
次回はさらに足を伸ばして
是非 訪れてみたいと思いつつ
大阪を後にしたのでした。
by akawak
| 2018-01-11 18:23
| Travel