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"安藤忠雄展 挑戦"  於 国立新美術館

今日は絶対 見ねば!と心に決めていた
建築家 安藤忠雄氏の展覧会。
まだ先だと思っていたら
来週月曜で終了。
しかし 週末は入場券買うのに
1時間待ちとのTwitterも。
新国立美術館は月曜日は開いているので
今日は狙い目。

オット出張で5時に家を出て
(一応玄関までは送り出し)
こちらは そのまま寝落ち。
気が付いたら8時!!
ぎょええええ~ 完全に出遅れた!

そのまま だらだらしちゃいな Yo
と さぼり虫が囁く。
いや いかん 行くのだ 諦めるな
だって 安藤忠雄氏も挑戦せよと
言っているではないか!
長蛇の列を覚悟していたら
待ち時間なくそのまま すんなり入場。


今回の目玉
光の教会(大阪府 茨木市)の原寸大の再現建築。
信仰の根源的なあり方である光を
コンクリートの隙間で表現する着想。
簡素でありながら
静謐な祈りの場を見事に作り上げている。
\"安藤忠雄展 挑戦\"  於 国立新美術館_c0311729_15553328.jpg

建物の裏側
会期終了したら撤去されるのかな?
\"安藤忠雄展 挑戦\"  於 国立新美術館_c0311729_15550602.jpg
直島プロジェクトの再現
\"安藤忠雄展 挑戦\"  於 国立新美術館_c0311729_15545375.png

各プロジェクトの再現は大掛かりな上
依頼物件とクライアントのやり取りや 
設計書の展示など
大変 細やかで充実した物であった。

安藤 忠雄氏というネームバリューは
市井の私達でも十分通用するけれど
決して 使い勝手の良いものでなく
挑戦を強いられる建物であります。
コンクリート打ちっぱなし
バリアフルで生活感を排除する
建築は住みにくいでしょうに。

海沿いの家が完成し 当の設計者である安藤氏が
クライアントに対して
”台風の時は大変やで”
と語っていたほど。
実際 恐ろしい目に遭うけれど
むしろ自然の脅威を楽しんでいると
インタビューに答えられていたのが
印象的でした。
その懐の深さに 
とても頼もしさを感じたのであります。
昨今 些細なミスに上げ足をとられるのを
恐れるあまり
誰しもリスクを取らずに 
委縮していくばかり。
その世相は挑戦しづらい土壌を生んでいる。
だからこそ
安藤氏の建築という名の格闘技で
人は勇気を貰うのであります。

って 寝坊した私ですが
密かにこぶしを握り締めつつ
ふんっと鼻息荒く
会場を後に致しました。




by akawak | 2017-12-11 17:30 | Art