テオドール シャセリオー展
2017年 04月 15日シャセリオー展
19世紀 フランスロマン主義の異才
(2017年2月28日ー5月28日)
国立西洋美術館
テオドール シャセリオー(1819~1856)
スペイン領ドミニカ共和国出身
幼い頃から画才を見出され
11歳でドミニク アングルに弟子入りを許される。
当代きってフランス画壇で影響力のある
アングルにアカデミックな技術と構成を
たたきこまれたシャセリオーは
画家としての才能を開花。
ロマン主義から新古典主義への橋渡しとして
次世代のモローやルドンに大きく影響を与える。
アポロンとダフネ 1845
1846年アルジェリア旅行。
かの地で強烈な色彩と光の洗礼をうけ
絵が劇的に変わっていく。
コンスタンティーヌのユダヤ人女性 1846-1856
東方にてインスピレーションを得た情熱が
肖像画にも影響を与えている。
モロッコで異国趣味の影響を受けたドラクロワを
彷彿とさせます。
カバリュス嬢の肖像 1848
まさに脂の乗り切ったシャセリオーは
1844-1848に
自らの芸術の集大成といえる
会計検査院の大階段の壁画を完成させた。
しかし それから8年後 病没。
そして古典から現代へ
時代が移り変わることの象徴のように
この大階段の壁画も1871年の
パリコミューン擾乱で消失。
その全貌を目の当たりにはできないので
習作の断片で想像するしかないのが
惜しまれる。
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by akawak
| 2017-04-15 07:43
| Art