Needles and Opium

ジャン・コクトー(1889-1963)
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10月12日(月) 
世田谷パブリックシアターにて
”Needles and Opium  (針とアヘン)”
マイルス・デイヴィスとジャン・コクトーの幻影
作・演出 ロベール・ルパージュ

全く予備知識ないままに お芝居を見て
それが 想像以上に素晴らしかったので
心が少しずつ癒されてきました。



実際の舞台では
中央に四角く設置された舞台装置が
場面転換でくるくる回り
その空間内で役者が
時にはけだるく 時にはアクロバティックに
演技していました。

薬物による幻惑的な世界。
浮遊感と退廃がこのうえなく表現された
いままで体験したことがないお芝居!
すっかり引きこまれてしまいました。


ジャン・コクトーとマイルス・デイヴィスの接点は
思い浮かばなかったのですが
ジャン・コクトーはレイモン・ラディゲを失い
マイルス・デイヴィスをジュリエット・グレコーとの
別れによる喪失感から
薬物に耽溺していったところに共通点があるらしいです。

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コクトーは深刻なアヘン中毒となり
1928年12月16日から1929年4月まで
サンクルー療養所にて入院。
”阿片 OPIUM”はその時の手記です
堀口 大学訳
薬物の幻覚を描いたデッサンや
思考の流れを克明に刻んでいて
(これは手放しに賛同しづらいのですが)
アヘンがコクトーの慰みであり
創造力の源であったと理解できるのでした。

一方 マイルス・デイヴィスは
グレコーへの思いから
映画”死刑台のエレベーター”に
音を載せていったそうです。
夜のパリを放浪するような 
切ないトランペット。 
久しぶりに”死刑台のエレベーター”を見たくなりました。


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by akawak | 2015-10-15 05:51 | Diary